ミランコビッチサイクル |
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ユーゴスラビアの地球物理学者であった,ミランコビッチは,1941年に地球の公転軌道要素の周期的変化が,地球が受ける太陽光量を変動させ,そのために氷河期/間氷期の気候変動が起るという学説を発表した.しかし,1) 軌道要素の変化が及ぼす影響があまりに小さく,2) 同時の地質学的氷河期観と合わないことから,この新説は長い間黙殺されていた.その後1960年代に入って,第四紀深海底堆積物中の有孔虫化石の酸素安定同位体比変動曲線に数万年単位の周期的変化が得られたことにより,この学説は再び注目されることになる.1980年代には,中生代〜古生代の地層からもミランコビッチサイクルと思われる周期的変化が確認され,大ブレークすることになる.(1) の問題点についてはアイスアルベドフィードバックにより増幅されると考えられている. |
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ミランコビッチが重視した地球の公転軌道要素は上図の3つ(楕円率・地軸の傾斜・歳差)である.これらのうち,楕円率は地表が1年に受ける太陽光量に変動させ(楕円周期の方が総光量が大きくなる),他の2つは気温の季節変化に影響を与える.最も重要なのは,北半球の夏の気温である.これが高いと,北半球に分布する小規模な陸氷を融解し,地表が受け取る光量が増加し,温暖化の傾向(間氷期)になる. |
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